井上尚弥VSルイス・ネリ

ネタバレあるので「続きを読む」に。

 

井上尚弥VSルイスネリの試合が東京ドームで行われた。

ボクシングの試合が東京ドームで行われるのは30年以上前のマイクタイソンの試合以来。

それだけ井上尚弥の人気が高まってきてるんだと思う。

 

1ラウンド目、近距離からの離れ際、ネリの回転の速いフックが井上尚弥にカウンターで入った。

井上尚弥はプロ初ダウン。

ダメージもありそうだった。

 

昔からボクシングが好きな人は知ってるけど、東京ドームは当時全盛期だったマイクタイソンがまさかのKO負けをした場所。

世紀の番狂わせって言われた。

今回も井上尚弥の負けが頭をよぎった人がたくさんいたと思う。

 

ただ井上尚弥は昔のインタビューで

「ダウンしたことないけどダウンした際の想定もしてる、ダウンしてしまったあとの練習もしてる」

って話をしてた。

実際にカウント7まで落ち着いてしゃがんだまま。

しっかり立ってカウント8でファイティングポーズを取ってた。

 

1ラウンドの残り時間は回復を優先した動き。

流れを持っていくのが上手いネリ相手に強い追撃を許さずにしのぎきった。

 

2ラウンド目、インターバルで回復してパンチの差し合い。

何度か見せてたネリの飛び込みながらの左フックに左フックを合わせてダウンを取り返した。

ネリが以前から使ってたパンチなので、試合前から対策して狙ってたと思う。

 

井上尚弥はネリの前手をはたきながら距離を読みつつパンチを当てて行ってた。

ネリは得意の距離を一瞬で詰めての瞬発的なパンチを出したりしてたけど、段々ヒット率が下がっていってた。

2ラウンド以降は消耗し続けてた。

 

6ラウンド目までネリは頑張ってた。

ダメージを受けても圧をかけて一発で流れを持っていくってのを狙ってたと思う。

ただそれも井上尚弥陣営には対策されてた。

負け筋を消すような丁寧なボクシングでネリにダメージを与え続けてた。

 

5ラウンド目、井上尚弥が外からの左フックを頭部に当ててから速いショートフックでネリから二度目のダウンを奪った。

重なったダメージと、もろに入ったショートフックでネリは一瞬意識が飛んでたと思う。

6ラウンド目に三度目のダウンで井上尚弥の勝利。

 

1ラウンド目に先制のダウンを奪われつつも、そこからの立て直しを見せて井上尚弥が勝った。

まず間違いなく勝つと思ってたけど1ラウンド目のダウンで緊張感のあるいい試合になった。

 

気が早いけど井上尚弥の次の試合も楽しみ。