失はれる物語

乙一

乙一も読みやすい娯楽小説が多い。

ホラー要素のある話やグロテスクな話をたくさん書いてるけど、この失はれる物語は少しテイストが違う。

短編集で、ほとんどが切ない話。

腕の一部の皮膚感覚以外の全ての感覚を失くした人の、妻との交流。

頭の中の想像の携帯電話にかかってくる不思議な通話。

ファンタジー要素がありつつも、こんなことが起こったら自分ならどうするかって考えさせられるところがあった。

伊坂幸太郎の終末のフールと同じくとても読みやすい。

軽い本を読みたい人にオススメ。