コーチ業

道場の代表はある意味ドライな人。

頑張りたい奴は自分で頑張れ、やめたい奴は勝手にやめろ、頑張る手助けはしてやるって考え方をしてる。

 

その代表から自分は評価してもらってた。

「才能あるやつはいっぱいいたけど、いまは○○(自分の本名)の方が強くなったな」

と言われたり

「○○(自分の本名)の頑張りは俺にとっても刺激になる」

と言われたり。

 

強くなったことも褒められてたし、それ以上にキャラクターも認めてくれてた。

今日退会の話をしに行ったときは

「お前がいてくれたら助かる、みんなを引っ張ってくれるし、お前がいると道場の雰囲気がよくなる」

と言ってくれた。

 

ありがたいお言葉です。

 

さらに

「才能あってプロでやってるやつとはまた違う力を持ってる、会費いらないし週一でもいいからコーチとして来ないか」

と誘われた。

 

コーチになるのはどこの格闘技ジムもプロで実績を残してる人が多い。

アマ選手の自分がコーチになるのは特別待遇だと思う。

「選手としてやるのとはまた違った楽しさがある、若手を育てて見ていかないか」

ってことも言われて、確かにそれはそれで楽しいだろうなと思った。

 

格闘技のコーチ業なんて、プロ格闘家でもなかなかなれない。

コーチをやるってことはその格闘技ジムの顔になるって意味もある。

そこまで言ってもらえるのかと涙が出そうになった。

 

その場では断ったけど

「返事は待つから考えてみて」

と言われた。

 

ちょっと涙出た。

 

普通は絶対できない経験だし、正直揺れる部分はある。

でもコーチ業をするならするで、たぶん自分はコーチの勉強もするし、練習生、アマ選手のトレーニングメニューを考えたり試合で勝てるように練習に付き合ってやりたくなると思う。

そうなるとまた怪我もするし、家族の時間を犠牲にすることも出てくると思う。

 

本当に魅力的なお誘いだけど、たぶんやめとこう。

 

…たぶん。