害虫

害虫の話です。

苦手な方はご注意を。

朝、なつおと同じタイミングで家を出た。

自分は出勤、なつおは登校。

家の前が駐車スペースになってる。

そこに黒い害虫がいた。

大きいやつ。

足でつつくとシャカシャカシャカっと動き出した。

でもちょっと弱ってるみたいで、動きはそこまで速くなかった。

軽く踏むとさらに動きが鈍った。

道路まで蹴り出してから踏んづけて処分しようとした。

するとなつおに

「殺したらあかん!」

と怒られた。

「これゴ◯◯リやで」

と言ったけど、なつおは「だから何?」って顔をしてた。

さらに

「逆におっとーが虫やったら、踏んで殺されたらどう思うん!?」

と怒られた。

それは嫌だよね。

なつおの思いを尊重して、殺さずに逃すことにした。

下水の溝にポイ。

なつおが物心ついてからゴ◯◯リが家に出たことがない。

大騒ぎして殺そうとしたってことがないので、なつおにはゴ◯◯リが殺される害虫って認識がないみたいだった。

なるほどなー。

自分もなつおにゴ◯◯リを殺す理由を説明できなかった。

病原菌を媒介するとかなんとか理由はつけられる。

でも家の中に出ない限りは別に殺すほどじゃない。

自分のゴ◯◯リに対する認識を変えた方がいいのかもしれないなと思った。