インタビュー

ESくんへのインタビュー。

「」内がESくんの発言。

それ以外は側近Bの質問、地の文です。

全日本選手権優勝おめでとうございます!

「ありがとうございます」

まずは簡単な自己紹介をお願いします。

「ES(いーえす)です、みんな〜ぼくだよ〜」

…変わった自己紹介ですね。

では、モンスターコレクションのこれまでの主な戦績をお願いします。

「六王国限定戦準優勝、第10回全日本選手権準優勝、第16回、第17回、第20回、そして今回の第22回全日本選手権優勝」

素晴らしい戦績です。

第21回で優勝してれば3連覇だったんですね。去年はどうだったんですか?

「去年は参加してないです」

え?

「去年は東京のみで予選と本選開催だったため、行きませんでした」

なるほど、そう言えば過去にもそんなことがあったような。

「ありました(苦笑)」

モンコレ以外の戦績をお願いします。

「D-0第1回全日本選手権5位、D-0グランプリツアー九州優勝、ドレッドノート全日本選手権ベスト8」

他のTCGでも結果を残してるんですね。

本当に素晴らしい戦績です。

基本的なことを伺います。現在のモンコレの知識がないのですが、モンコレはいまどうなっているんでしょう?

「20周年記念セットが発売されましたね、世間一般でTCGと言われてる形式です」

はい、私も購入しました。

「その後、モンコレDというボードゲームが発売されました」

新作はボードゲームだったんですね。

「そのボードゲームに収録されているカードを20周年記念セットと混ぜて使うことができます」

なるほど、と言うことは最新のカードプールは20周年記念セット+モンコレDというわけですね。

「そういうことです」

20周年記念セット+モンコレDの環境について、現環境はどうなっているんでしょうか?

ラプラースっていうクソみたいな術師がいて…」

不適切な発言が(笑)

術師カードが強いんですね。どんな能力なんでしょうか?

「別ゲームやってる感覚になります。ほぼノーコストで毎ターン捨て山からユニットを回収できる」

え、それめちゃくちゃ強くないですか?

「めちゃくちゃ強い!頭おかしい!」

不適切な発言(笑)

ラプラースについてもう少し聞かせてください。

「まず捨て山から回収できる能力のお陰で、ユニット少な目の構築が成り立ちます」

なるほど、スペルやアイテムにスロットを割けるわけですね。

「そうです。あとみんな怒ってるけどプラズマボールが無限にわいてくる」

あ…、2レベルで大型ユニットを除去できる自爆ユニットが何度も使えるのか。

「あと英雄も回収できるからマリモも何度もわいてくる」

マリモは非常にスペックの高い英雄ユニットでしたよね。それも回収できるとは。

ラプラースって術師カードは他の術師カードを含めたゲームバランス的にどうなんでしょうか?

「バランス悪いです。ちゃんと調整されてない…」

強力な術師カードがいるなら、そのメタデッキを持ち込めばよさそうです。そこらへんはどうでしょう?

ラプラースに勝てるのはラプラースです。デッキタイプは違ったんですが、実際に1〜4位は全部ラプラース

そんなに圧倒的なんですね。

「アクアマリンハーミット、ウィンリィ、マリモを入れた一般的なラプラースを使うか、その対策をしたラプラースか。どちらにせよラプラースです」

続けてデッキ選択について伺います。

先ほど一般的なラプラースとその対策をしたラプラースという話がありましたが、実際にESさんが使用したのはどのタイプなんでしょうか?

「自分が使ったのはアクアマリンハーミット、ウィンリィ、マリモを入れたタイプです。そのタイプにも水ラプラースと呼ばれるものと、魔海ラプラースと呼ばれるものの2種類があります」

どちらを使ったんでしょう?

「魔海ラプラースです」

違いを教えてください。

「水ラプラースは安定した強さがあり、それに対して魔海ラプラースは爆発力が高いです。魔海ラプラースは安定性では水ラプラースには劣るけど、お互い守り合うデッキのため、相手を殺しにいけるので有利だと考えました」

同型戦を見越した選択なんですね。

「はい、今回はスイスドロー6回戦でした。ぶん回り勝ちがあり、かつ制限時間30分以内に終わらせる爆発力を取りました」

ラプラース対策をしたラプラースの使用は考えなかったのですか?

「自分の中に『一番強いカードを一番強く使ったやつが一番強い』って考えがあります。対策をしたタイプよりも一般的なラプラースの方がその考えに合致していました」

なるほど。それに加えて同型戦を意識したのが魔海ラプラースなんですね。

今回の全日本選手権で優勝する確率は、ご自身ではどのくらいだと考えていましたか?

「1割か2割くらいです」

少し控えめにも聞こえます。大会を通じて負けそうな場面、ピンチはあったんでしょうか?

「アンデッドインプを使ったラプラースには負けそうだと思ってました。実際は魔海ラプラースのぶん回り部分が出て勝ちましたが、ラッキーでした」

仕上がりとしては手応えはあったんでしょうか?

「いや、仕上がりは悪かったです。あまりモンコレをやってなくて、自分でも下手になってるのが分かりました」

それでも勝てたんですね。

「下手になってたけど、強豪プレイヤーが大部分いなくなってたのもあってなんとか勝てました」

ご自身としてはもっとできたって想いがありそうです。

「はい、自分のプレイングに納得はいってないです。大会中に何度も自分を殴りたくなりました(笑)」

個人的な話ですが、そう言えば以前『勝ち負け以上に納得いくプレイができたかどうかが大事』って話をされてましたね。私もハースストーンをやってるときに全く同じことを考えています。

「そう、自分が納得いくプレイをして負けたなら仕方ない。でも納得いくプレイができてないと勝っても負けてももやもやします」

わかります。ハースストーンでも納得いくプレイができてれば負けてもあまり腹が立たないけど、そうじゃないと腹が立ちます(笑)

来年も全日本選手権があれば参加しますか?

「う〜ん、あれば出ようかなぁくらい。積極的に練習頑張って参加するってほどではないかな」

開催場所にもよりそうですね。

「予選も本選も関東ってことになればやる気出ないと思います」

そりゃそうですよね(笑)

インタビューに答えていただきありがとうございました。最後に何か一言お願いします。

「編集頑張ってー」

以上、第22回全日本選手権優勝のESくんへのインタビューでした。

ESくんとは普段はタメ口だしインタビューの時もそうだったけど、一般的なインタビュー形式に合わせてある程度丁寧語に直しています。

それとモンコレはデッキじゃなくてデックと呼称されていますが、一般的なデッキという呼び方で表記しています。

ESくんの環境に対するデッキ選択について、プレイの考え方について、改めて聞けて興味深かった。

インタビューして文章に起こすって作業はけっこう楽しかった。

またやりたい気もするし、めんどくさいのでもうやりたくない気もする。

そのうち機会があれば。

なお、記事内容への質問等、コメントに書いてもらえればESくんが回答してくれるそうです。

内容についての苦情はESくんまで。

お褒めの言葉は側近Bまでお願いします。