わー

なつおによく絵本を読んでやってる。

仕事の帰り道に図書館がある。

そこで絵本を借りることが多い。

今日は「よ・だ・れ」と「わ」って絵本を借りてきた。

「よ・だ・れ」は赤ん坊がよだれをたらす絵本。

泣いたり笑ったりするたびによだれをたらす。

ただそれだけ。

でもなつおはページをめくって絵が変わるのと、何か話し声を聞いてるだけで楽しいらしい。

感情を込めて読んでると笑ってた。

「わ」は輪ゴムみたいな輪が次々に出てくる。

色がついてたりつながってたり。

これもなつおは喜んで見てた。

ところが最後のページ、見開きのでっかい輪が描かれてた。

大きめの声で

「わー」

と読むとなつおは泣き出した。

なんじゃそりゃ。

見開きの絵が大きすぎたのと大きめの声が怖かったらしい。

そんなに大声じゃなかったので、たぶんなんとなくびびってるだけ。

情けないやつだ。

なつおは泣きながらしがみついてきてた。

ちょっとかわいい。

そのあとは警戒して「わ」の絵本に近づかなくなってた。

最後のページまでは喜んで見てたくせに。

言うこと聞かんときにまた読んでやろ。