インド旅行日記4

ヴァラナシ観光から。

ヴァラナシにはガンジス河が流れてる。

ガンジスも英語名で、現地の言葉ではガンガー。

知ってる人も多いと思うけど、ガンジス河は聖なる河って言われてる。

ガンジス河で沐浴することで罪は洗い流され、遺灰を河に流すことで永遠に続く輪廻から解脱できるって信仰がある。

遺灰だけじゃなくて死体がそのまま流されたりも。

俺がインド旅行で一番楽しみにしてた場所。

出かける用意をして早速リキシャーでガンジス河に向かった。

旅行の間何回もあったやり取りなのでこのあとは省くけど、リキシャーに乗るたびに値段交渉をしないといけない。

5分くらいの距離だと観光客は

「Hundred rupee(訳:100ルピー)」

と言われることが多い。

俺はいつも

「No,thirty rupee(訳:あかん、30ルピー)」

と返す。

そっから値段交渉で、だいたい30ルピーか40ルピーに落ち着く。

それでも絶対ぼられてる。

現地の人が乗るときはちゃんとメーターで金額が出る。

ちなみに1ルピーは2円くらい。

でも物価がだいぶ違って、俺の感覚で5倍くらい差があると思った。

なので1ルピーを10円、30ルピーを300円くらいに換算してくれたらちょうどいいと思う。

話が脱線するけど、海外に行ったときにいつも俺が物価の基準を知るための方法を紹介。

まず現地の人が買い物をする売店で500ミリリットルのコーラを買う。

日本なら150円。

それが例えば15ルピーなら「1ルピー=10円」、1ドルなら「1ドル=150円」って感じで計算するようにする。

2,3件の店で他の物買って試せばもっとよくわかる。

観光客向けの店じゃなく、現地の人が買い物するところで買うのがポイント。

実際にインドではペットボトルのコーラが15ルピーだったので1ルピーを10円で考えるようにしてた。

あ、でもこれは自分が「現地の感覚でお金を使いたい」って思いがあるからしてるだけ。

せっかくの海外旅行でぱーっと遊びたい人は、物価は気にせず日本円に換算するだけでいいと思う。

話を戻して、リキシャーでガンジス河の近くまで到着。

リキシャーはガンジス河の区域には入れないことになってるので、そこからさらに10分くらい歩いてガンジス河に着いた。

聖なる河ガンガー。

テレビで見てた通りめっちゃにごってる。

遺灰っぽいのが流れてて、魚の屍骸が打ち上げられてた。

何人かはその中に入って沐浴してる。

書くの忘れてたけど寝台列車の中でズボンが破れてしまってたので、俺は前日に買った民族服を着てた。

民族服を脱いで嫁に預け、パンツ1枚になって入ることにした。

ガンジス河はひんやりしてて気持ちがよかった。

にごってる上に足の裏に変な感触があったり、太もものあたりに魚かなんかがぶつかって流れて行ったりもしたけど、自分がガンジス河に入ってるってのが感動的やった。

テレビで見てて1回はガンジス河で沐浴したいと思ってた。

腰まで入ったところで周りのインド人がかなり注目してた。

足をつける人はいるけど、中まで入る日本人はあまりいないみたい。

肩までつかり、さらに意を決して頭の先までガンジス河につかった。

汗かいてたのでほんとに気持ちよかった。

ガンジス河から出ると嫁があきれ顔で俺を見てた。

俺は入りたかったんだよ。

すると見物してた身長2メートルくらいあるインド人が話しかけてたきた。

「Are you India?(訳:あなたはインド人?)」

と聞かれ、

「No,I'm Japanese(訳:ううん、日本人)」

と答えると

「Great(訳:凄いね)」

と言われた。

少し話してみるとその人はインドのジャイプールって都市から来た観光客やった。

ちゃんと聞き取れなかったけど、仕事の話になったときにエスコート、セキュリティって言ってたのでたぶん護衛とか警備をしてる人なんやと思う。

背がめっちゃ高いので最初はびびった。

でも弟と子どもを連れて来てて、いい人そうやった。

「Let's come in Ganga with me(訳:一緒にガンジス河入ろうよ)」

と言うと、笑いながら

「No,Ganga is dirty(訳:ううん、ガンジス河汚いもん)」

と言われた。

ぐぬぬ、俺入ってるのに…!

そのあとも少ししゃべって、一緒に写真撮って別れた。