ララピポ

奥田英朗の「ララピポ」を読んだ。

社会の中でうまく生きることができない人たちを描いた短編集。

1つ目の短編で出てきた人が2つ目の短編の主人公で、2つ目の短編で出てきた人が次の短編の主人公って感じでつながってる。

よくある構成やけどひねってる部分があって面白かった。

何気なく描かれてる人が次の短編で主人公として描かれてるとき、その人の内面、真の姿がわかるようになってる。

内容は軽薄で下品に感じる部分もある。

でも人間が生きていく中にはいろんな思いがあるって想像ができて胸に響く部分もあった。

奥田英朗は「最悪」、「イン・ザ・プール」、「ララピポ」って3作読んだ。

今回読んだ「ララピポ」が自分にとっては一番面白かった。