認知症のばあちゃんの話。
嫁が妊娠してから会いに行けてなかったので1年半ぶりくらいに会った。
母方のばあちゃんは20年くらい前から認知症の症状が出てきた。
物忘れが多くなり、10年くらい前からは自分の子ども、孫の顔も忘れてしまってた。
自分が会いに行っても誰かわかってもらえないのでいつも自己紹介をする。
でも30秒くらいすると忘れてしまうので、
「どちら様でしたっけ?」
と聞かれる。
「ばあちゃんの娘の△△(母親の名前)の息子の○○(俺の本名)だよ、だからばあちゃんの孫」
と説明する。
「えー、こんなに大きくなって!」
と驚かれる。
「いま何してるの?」
とか
「どうやって来たの?」
とか聞かれて話を続け、一段落するとまた
「どちら様でしたっけ?」
と聞かれる。
説明するとまた
「こんなに大きくなったの!」
驚かれる。
覚えてもらえなくて残念な気持ちもあるけど、ばあちゃんと話せて嬉しい気持ちもある。
別れて30秒もすると会いに行ってたことも忘れられる。
それでもいいと思ってる。
ここらへんはなかなか複雑。
どうせすぐに忘れられるので、「会いに行っても行かなくても一緒」って考え方もできる。
自分は会いに行ってる。
でも同じような状況の場合、会いに行かなくてもいいって風にも思う。
もし興味がある人がいたら自分の考え方を話すので声かけてください。
母方のばあちゃんは上品で優しい。
小さいときからそう感じてたけど、認知症が進んだいまでもずっと上品で優しいまま。
だから会いに行きやすいってのもあるかも。
車買ったし、またドライブついでに会いに行ってあげよー。