鬼隠し編終了

鬼隠し編読み終わった。

「続きを読む」にネタバレ書いてます。

ネタバレあり。

途中までのライトノベルのノリと途中からのキャラクターの変貌の対比が面白かった。

ライトノベルのノリは好きな人には好きな感じでしっかり書いてあった。

けどその他の部分は荒い部分が目に付くかなー。

何ヶ所かあった誤字脱字も気になった。

本筋に関係なさそうなので単なる間違いかな。

内容について考察。

主人公が車にひかれそうになったときにクラクションを鳴らされてる。

ラクションを鳴らされるってことは殺意があったわけじゃない。

ということは「狙われてひき殺されそうになった」ってのは主人公の被害妄想。

問題は妄想の程度。

一番ありそうなのは「周りのキャラクターは正常で、全部主人公の妄想」ってパターン。

主人公の妄想ってことにすると何でもありになるので自由にオチがつけられる。

ただ作中に出てくる矛盾点が作者の力量不足のせいなのか主人公の妄想のせいなのか判断しにくい。

正直言って力量不足のせいで都合良く話が進んでる部分が多いと思うけど、「主人公の妄想」ってことにしてしまえば何でもありなので一応説明がつく。

主人公が妄想にとらわれるようになった理由も考えた。

「誰も知らなかったけど外部の者が村の水を飲み続けるとおかしくなる」、「外部の者が吸うとおかしくなる植物の胞子がある」、「外部の者が食べるとおかしくなる食べ物」あたり。

見落としてるかもしれんけど「水を飲み続ける」とか「嗅いだことのない花の匂い」、「食べたことのない食べ物を口にする」って描写は無かったと思う。

カメラマンと主人公が同じ死に方をしてるので、筋の通る理由付けが欲しい。

ストーリーに出てきたのは綿流し。

カメラマンも主人公も、綿流しのときに村の布団に使われてる綿に含まれてる成分を吸い込んで精神的な異常を引き起こしたってのはありそう。

吸い込んだ量で、カメラマンはその日の夜に発症、主人公は徐々に進行って感じ。

ストーリーには無かったけど「綿流しの時期に咲く花」とか「綿流しの時期にふるまわれる食べ物」の作用もあるかも。

これで毎年綿流しの時期に事件、事故が起こる理由ってのが説明できる。

あとはどこからどこまでが妄想か。

周りのキャラクターの変貌は妄想なのか。

ヒロインに斧を持って追いかけられたときに出てきた大人2人は妄想なのか。

上にも書いたけど主人公が妄想にとらわれてる時点で何でもありになるので判断できない。

可能性としては「ヒロインが斧を持って追いかけてくる妄想&突然走り出した主人公を助けに来た大人2人」とか「帰り道でヒロインに会ったこと自体妄想&大人2人は病院のスタッフ」とか。

その後無事に家に戻されてるし、特に縛られたりもしてないのでヒロインも大人2人も危害を加えようとしてない。

そう考えるとそこからヒロインともう1人に注射されそうになったのは鎮静剤、精神安定剤とかかな。

ストーリーでは毎年死者と行方不明者が一組になってる。

主人公が死んだので誰か行方不明になるのかどうか。

綿流しの時期に毎年事件、事故が起こってたのが偶然ってことならもうシラン。

ストーリーの前提が破綻してる。

まあ正しい答えよりもこうやっていろいろ考えたことを話し合うのを楽しむ作品なのかも。

論理的な説明を聞きたいけど、続きはあんまり期待せずに見よー。