トルコ旅行日記11

5日目夜。

アジア側を南下して歩き、来たときとは別の船着き場からヨーロッパ側に渡った。

スーパーに寄って買い物をし、いったんホテルに戻った。

晩ご飯はレストランで食べることにした。

通りの左右にレストランが並んでいるところで、どの店も歩道いっぱいにテーブル、椅子を並べてる。

外で食べるような感じ。

嫁は鶏肉のハンバーグみたいなやつを頼んだ。

自分は羊のあぶり焼きみたいなやつ。

自分が頼んだ羊肉がめちゃくちゃおいしかった。

前に北海道に行ったときに羊を食べたことがある。

それとは比べ物にならないくらいおいしい。

調理方法が違うのかと思ったけど、ガイドブックによるとそもそもトルコの肉は質がいいらしい。

ほんとにおいしくて感動した。

晩ご飯を終えてホテル帰った。

翌日の予定を立てながら、嫁をハマムに誘った。

ハマムっていうのは日本でいう銭湯みたいなもの。

体を洗うだけじゃなくて、アカすりやマッサージをしてもらうこともできる。

イスラム教では「清潔であること」が信仰の一つで、体を清めることができるハマムは長い歴史があるらしい。

観光客用のきれいで高価なハマムもあるけど、自分はトルコの人が行くハマムに行きたかった。

何回か誘ったけど嫁は

「行きたくない」

と言うので一人で行くことにした。

人通りの少ない道を歩き、ゲディックパシャハマムってところに行った。

看板は出てるけどちょっぴり暗い。

薄暗い階段を地下に下りていったところに受付があった。

値段は入浴のみだと20トルコリラ

アカすり、マッサージのフルコースで55トルコリラ

フルコースでだいたい2,500円くらい。

フルコースを頼み、まずは個室で服を脱いだ。

腰にタオル1枚を巻いた格好に。

ここでも英語は全く通じず、ジェスチャーで教えてもらった。

まずはサウナに入って汗を出す。

その後、アカすりをして全身を洗う。

マッサージして終了。

受付、個室の脱衣所があるロビーから中に入ると六角形の広い浴場で、真ん中に巨大な四角形の大理石の台が置かれてる。

六角形のそれぞれの辺の部分にはシャワーがあり、そこで体を洗うことができる。

六角形の部屋のさらに奥にはサウナが。

教えてもらったとおりにサウナに入った。

遅い時間だったせいか誰も来ず、1人でゆっくり。

20分近く入ってると、ケセジと呼ばれるマッサージ師が呼びに来た。

50代半ばくらいの男の人やけどかなり力はありそうやった。

シャワーの下に座らされてアカすり。

一応全身アカすりしてシャワーで流し、今度は真ん中にある巨大な四角形の台に寝転ばされた。

大人が何人も寝転ぶことができる台やけどそのときにいたのは自分だけ。

ゆったり寝転ぶことができた。

全身泡だらけにされスポンジみたいなやつでごしごしこすられた。

体の表、裏と順番に洗うと、桶にくんだお湯をぶちまけるような感じで体の泡を流す。

それからマッサージ。

マッサージはちょっと強いくらいですげー気持ちよかった。

トルコ語

「Cok iyi(訳:とても良い)」

って言ったら

「Hayil en iyi(訳:違う、最高に良い)」

って訂正された。

フルコースでちょうど1時間くらい。

めっちゃさっぱりした。

そのハマムには薬用プールもあった。

せっかくなので入って帰ることに。

非常階段みたいな金属製の階段を上ると薄暗い照明で薬用プールが照らされてた。

銭湯みたいな感覚でいたけど、薬用プールは深くて1.5m近くあった。

そこに10分くらい浸かってシャワーを浴びて出た。

ロビーで炭酸水を飲み、夜風に吹かれながらホテルに帰った。