教習所で受けてきた。
危険予測の勉強のための機械。
前、右、左と3画面に分割されて周りの状況が表示されてる。
普通は複数で受ける教習。
今日は自分しかいなくて、シミュレーター室で教官と2人だけやった。
突然飛び出す子どもトラップや突っ込んでくるバイクトラップを潜り抜けて目的地に向かった。
3D酔いで気持ち悪くなってきたけど我慢。
もう少しでゴールってところまで運転した。
ところが突然右画面にテレポートしてきた謎の物体にぶつかりゲームオーバー。
えー。
シミュレーターから降りて教官と話。
他に誰もいないので20分くらいずっと2人で。
「惜しかったねー、あれが最後のポイントで、あそこを抜けたらゴールやったよ」
と言われた。
「感想は?」
と聞かれ、
「正直に言って最後は何にぶつかったのかもわからないです」
と言うと
「画面からもっと情報を読み取らないと」
って話をされた。
ううーん。
ぶつかった場面を再生してもらった。
女の人が車の陰から出てきて、それとぶつかったみたい。
ところが再生してもぶつかる瞬間まで女の人が全く見えない。
3分割されてる画面の、前と右の画面の間の接続部分に女の人がちょうど重なって見えなかった。
車体のバーとかじゃなくて、画面が3分割されてるせいでできた黒い縦線に完璧に重なってた。
何回再生してもぶつかるまで見えない。
ぶつかるって言っても女の人が車に横から当たった形。
避けようがない。
教官も
「うーん、これは見えないな」
と言いながらも
「実際運転してるときは見えないところに危険が潜んでることがあるからね」
って説明をされた。
さっき
「画面からもっと情報を読み取らないと」
って言ってたのに…。
それに本物の車にあんな謎の黒い縦線無いよ。
勉強になった部分もあるのでシミュレーター教習は役に立った。
壁とか車の死角にはほんと気をつけようと思った。
…ただあの事故だけは納得できないんだぜ。